時計の専門用語

知ってそうで知らない、けど知らないと恥ずかしい、時計・腕時計の専門用語を解説します。

クロノグラフとは?

クロノグラフとは、いわゆるストップウォッチ機能のこと。
時計の針とは別にストップウォッチ用の針がついており、時間の計測に使えます。

デジタル表示のストップウォッチの場合は、クロノグラフとは言わずに単にストップウォッチとだけ言います。

パイロットウォッチとは?

Pilot Alarm Chronograph SNA414P1
セイコーのパイロット アラーム クロノグラフ SNA414P1。視認性を高めるためのカーブレンズや20気圧防水など。

飛行機(戦闘機のようなものをイメージしてください)のパイロットが使う時計は、どんな悪条件でも正確に時間を示してくれるものでなければなりません。
そうした正確さと高い視認性(見やすさ)をかねそろえたものをパイロットウォッチ(航空時計)と呼びます。

とはいえ、今日ではあまり深い条件付けもされずに「パイロットウォッチ」と呼ばれているものも多いようです。


クォーツとは?

クォーツ(Quartz)とは日本語で「水晶」のこと。占い師が「見える、見えるぞ~」と言っているあれが水晶の玉ですね。

この水晶には特殊な性質がありまして、交流電圧をかけると一定の周期で規則的に振動をします。クォーツ時計ではこの性質を応用して、通常は32,768ヘルツ(=1秒間に2の15乗回)で振動する水晶を用いて時間あわせをしているのです。

クォーツ時計以前のゼンマイ式腕時計は1日に15秒くらい(1ヶ月で7~10分)の誤差が出るのが当たり前だったのに対して、クォーツ時計は1ヶ月で15~30秒程度しか狂わないということで、今日の一般的な時計はクォーツ時計になっています。

電波時計とは?

標準電波(正確な時刻を送信している電波)を受信して、自動的に時刻を合わせてくれる時計を電波時計といいます。

日本では、福島県にある「おおたかどや山標準電波送信所」および福岡県と佐賀県との県境にある「はがね山標準電波送信所」の2ヶ所から標準電波が送られています。この2ヶ所からの標準電波で、ほぼ日本全国をカバーしています。

時計あわせの必要がない(電池の交換は必要)ことから、メンテナンスのしにくい場所の置き時計として設置されることも多いようです。